当社では建築業界での経験を問わず、社員をイチから育成しています。
確かに時間はかかるのですが、その分、当社の理念をきちんと理解してもらうことができるからです。
以前は他社のように資格を持った経験者を中途採用していました。
しかし、人間、どうしても最初に自分が教わったこと、覚えたことをなぞってしまいがちです。
「自分はこうやってやってきたから」。
そういう思い込みから解放されるのはとても難しいことです。
ですから当社では、責任をもってこの業界に必要とされる人材を育てているのです。
実は、当社の創業者も未経験者でした。
30歳のときにこの道に入り、建築士の資格を取りながら、先輩や同僚、現場の職人さんに教えを乞いながら仕事を覚えてきた経験があります。
そこでわかったのは、どんな業種であっても、基本的な知識や技術は持っていて当たり前。
大事なのは「自分が人としてどうあるべきか」「人とどういう関係を築くか」ということです。
若くて経験の浅い現場監督はどうふるまえばいいか。
それは、謙虚に素直に仕事に取り組むことです。
そのような姿勢であれば、経験豊富な職人さんに協力してもらえます。
実直であれば設計事務所の先生方にも信頼してもらえます。
一生懸命であればお施主様にもかわいがっていただけます。
当社の社員は平均年齢も若いです。
技術と知識は他社のベテランには負けるかもしれません。
けれども、現場に関わる方々との、人と人との関わりの深さは負けない自信があります。
技術と知識は経験をきちんと積んでいけばついてくる。それが当社の考え方です。
当社の人材育成のポイントは一つだけ。任せて見守って責任を取ることです。
採用のポイントも一つだけ。建築が好きでやりたい、そういう気持ちがあればいい。
仕事を進めるうえで必要な基本的な技術と知識は当然、教えます。
そのうえで本人が「やりたいこと」については、なるべく口を出さずにやらせています。
近年は各部門でリーダーとなれる社員が育ってきました。
その経験を踏まえて、今またさらに次の世代の新人の育成に着手しているところです。
社員とともにさらなる成長を目指しています。
人間的に信頼できる社員がいれば、お施主様や設計事務所の方々、現場の職人さんたちともいい関係を築けますし、建物の品質の向上にもつながります。
多くのクライアントの皆様にも、ぜひ一度、当社の自慢の社員とお付き合いいただければと思います。
当社では、建物のお引き渡し後、定期的に点検にうかがい、その後の様子をお聞きして必要なメンテナンスをおこなっています。
こうした業務について業界では一般的に「アフターメンテナンス」といいますが、当社では「アフターフォロー」と呼んでいます。
なぜなら、建物のメンテナンスだけが目的ではないからです。
アフターフォローについては、外注の業者に任せず、社内に部署を立ち上げて専任のスタッフも確保しています。
それだけ重要な業務だと考えているからです。
私たちの仕事は建物をつくることだけではありません。
お施主様の夢が実現した大事な建物は、当社にとっても大事な実績の一つであり、いわば「財産」でもあります。
建物をつくる過程で、お施主様や設計事務所の方々、職人さんたちと信頼関係を築いたように、建てた後も建物に関わり続けることで、大切な人間関係を守っていける。私たちはそのように考えています。
通常、完成後の建物には、1~2年のうちに様々な変化が生まれます。
気温や湿気の変動によって内装材が伸縮したり、台風や地震などの自然災害によって外装材やエクステリアが破損したりすることもあります。
また設備や建具などを調整する必要もあるかもしれません。
お引き渡し後のそうした変化について、アフターフォロー専任の社員がお話をうかがい、適切に対処いたします。
お客様からご好評頂いたのは、台風対策のご説明です。
当該のシーズンに入る前、とくに県外からのお施主様など沖縄の気象に慣れていないお宅を中心に、台風への備えについてお伝えしています。
「アルミサッシの下辺に新聞紙を詰めて雨水の浸入を防ぐ」「換気口、自然吸気口をふさぐ」「自転車や植木鉢など家の周りのものを屋内に入れる」など地元の方であれば当たり前のことかもしれませんが、不慣れなお施主様にはとても喜んでいただいています。
またアフターフォローでは、建物だけでなく、そこにお住まいの方の生活についてもお話をうかがうことを心がけています。
この建物で快適に暮らせているか、何か支障はないか。お住まいの手入れの仕方についてもご説明しますし、お部屋の模様替え、リフォームなどについてもご相談に乗っています。
それぞれの建物がきちんと手入れされて、適切に機能していれば、その建物がある地域も雰囲気がよくなります。
完成後もお施主様の気持ち、暮らしに寄り添っていれば、街を守ることにもつながる。
それが私たちの目指すアフターフォローです。
当社では創業以来、20年以上にわたって、戸建て住宅、アパート、商業施設、寺院、保育園など幅広く地域の建築需要にお応えしてきました。
どんな用途の建物であっても、大切なのは現場における管理業務です。設計内容と予算を正しく把握し、適切に施工が進行するように段取りすることで、建物の品質も高めることが可能になります。
目指しているのは「ゴミ一つない現場」。
くわえたばこ禁止、弁当がらや不用資材は持ち帰る、朝礼は徹底する…現場の約束事は独自の「取り決め同意書」にまとめ、着工前に施工業者の皆さんと取り交わしています。
現場の清掃は毎日、作業終了後に実施。どうしても時間のないときは翌日の作業開始前に必ず掃除する。
そうしないと、翌日に作業する職人さんに迷惑がかかってしまうからです。
当社の現場監督は、現場に行くたび、必ずすることがあります。それは現場用の簡易トイレの掃除です。
作業する職人さんに気持ちよく仕事してほしい。そういう気持ちの表れです。
そうした日々の小さなところを徹底することで、現場の信頼関係が築かれていくのだと私たちは信じています。
また現場で起きたことは、いいことも悪いことも、工事部の会議で共有しています。
「こういう方法があるよ」「こういうときはこうしたらいい」。
それぞれの経験と知識を持ち寄ることで、会社全体の施工品質を高めるよう、努めています。
そうした姿勢は、着工前、お施主様、設計者の方との会議の場で、必ずお伝えして、現場にかける思いを共有していただくようにしています。
「無事故・無災害で、笑顔満開引き渡し」。
着工会議で私たちはいつもこのように宣言して、モチベーションを高めています。
そうした実績から、一度ご依頼いただいたお客様からのご紹介やリピートは、当社施工の80%以上を越えています。